生活習慣病とED勃起不全の関係

生活習慣病とED

ED勃起不全になるの原因は年齢だけではありません。生活習慣病がEDの要因になっている場合もあります。

生活習慣病は、何気なく普段している食事や喫煙、また運動不足などを原因に起こる病気です。生活習慣病のどれもはじめからすぐに気づくと言うものでもなく、徐々に体を蝕んでいきます。糖尿病、高血圧、肥満・運動不足などがあげられます。


EDと生活習慣病の関係

生活習慣病はそれ単体でも近年問題視されていますが、EDの原因としても大きな割合を占めています。そこで今回は、生活習慣病とEDの関係を紹介しております。

EDは生活習慣病の初期に現れやすい症状とされています。生活習慣病のなかには糖尿病、高血圧、肥満・運動不足、脂質異常症などがありますが、これらは動脈硬化などの血管の異常を引き起こし、血管の収縮や血行不全を招くもの。その影響は身体にも現れるのですが、そのわかりやすいサインがEDなのです。男性器に流れる陰茎動脈は非常に細く、内頚動脈が5~7mm、冠動脈が3~4mmなのに対して1~2mmしかありません。そのため、血管異常の影響をいち早く受けてしまいます。その結果が、男性器の勃起不全として現れるのです。

・血糖値が高める

糖尿病の患者は、実はセックスの時に勃起不全にもなりやすいのです。日本人男性の糖尿病患者数(予備軍含む)はおよそ138万人*1と推計されますが、糖尿病の患者さんは、糖尿病でない場合に比べて約2倍もEDになりやすいことが知られています。

勃起は神経系と血管系が複雑に関わって起こります。ところが糖尿病によって血糖値の高い状態が続くと、これらの神経や血管が障害を受け、性的刺激がうまく陰茎に伝わらなかったり血液の流れが悪くなったりしてEDの症状が現れます。

糖尿病の進行度によりEDの症状も軽度から重度のものまであります。

・血圧が高める

高血圧患者のED合併率は約70%と高く、さらに重症化しやすいという特徴があります。日本人を対象とした研究でも、高血圧患者はそうでない患者の約2~3倍EDを合併しやすいといわれています。

勃起は、陰茎海綿体の動脈が大きく拡がり血液が流れ込むことで起こります。しかし、高血圧によって陰茎海綿体の動脈硬化ざおきていて、血液画ながらにくくなっていることも多いので、EDの症状が現れます。

また、高血圧患者服用している薬剤がEDの状態に影響を与えることもありますが、一度医師に相談しましょう。

・肥満・運動不足が気になる

肥満はEDと関連している可能性があり、BMI値が高いほどEDのリスクが上昇するとの海外データがあります。

特にBMI値が30kg/m2以上の人では、23kg/m2未満の人の約1.7倍リスクが高まることがわかっています。

運動不足とEDの関連も否定できません。

例えば、全く運動しない人のED発症リスクは、週2時間半以上ランニングをする人の約3倍というデータもあります。肥満や運動不足に心当たりがある人は、EDについて医師に相談してみましょう。

どちらにしても、その高血圧や糖尿病の前兆として、勃起不全になるとも知られており、ただの勃起不全と思っていたら、生活習慣病だったなんてこともあるのです。

なお、薬による勃起不全が起こることもあります。生活習慣病ではありませんが、鬱病になって処方された薬の副作用で勃起不全になることもあります。ですので、処方された薬の副作用も事前に確認しておきましょう。


生活習慣病の改善とEDの改善

最近勃起しにくい、持続しない、硬さが不十分など男性器に関して違和感がある場合は、生活習慣病である可能性もおおいに考えられます。逆にいえば、生活習慣病が改善できれば、EDも改善できる可能性があるのです。

生活習慣病は血管に作用するものが多く、それによって血行が悪くなります。すると本来男性器に十分行き渡るはずだった血液が不十分になり、しっかりと勃起しなくなるのです。生活習慣病を改善すれば血管の状態もよくなるので、器質性EDであれば改善する見込みがあります。

また、生活習慣病の薬によってED症状が現れることもあります。たとえば高血圧の場合、血圧を下げるために降圧剤を使うこともあるでしょう。この降圧剤の影響によってEDが引き起こされるケースも多いのです。高血圧が改善すれば降圧剤を使うこともなくなるので、ED発症のリスクを低減させることが可能といえます。

生活習慣病にしろEDにしろ、治療には薬を使うことが多々あります。その際、それぞれの薬の併用には注意しなくてはなりません。

EDの治療薬としてはバイアグラやレビトラ、シアリスがありますが、これらの中には“併用禁忌薬”という併用してはいけない薬がいくつかあります。また、生活習慣病の状態によっても、ED治療薬の服用が禁止される場合があります。しかし、治療薬の中には低用量と高用量があり、用量を調節することで服用できるケースもたくさんあります。信頼できる医師に報告・相談すれば、生活習慣病・EDの両方を一度に治療することも決して不可能ではないのです。