世界ではじめて登場したED治療薬-バイアグラの歴史

バイアグラは、世界で最初の内服するだけでEDを治療できる薬であることは多くの人が知っていることだと思います。このバイアグラですが、誕生するきっかけは、偶然の産物であったといわれています。つまり、バイアグラは当初はED治療薬として開発が進められていたものではないのです。

バイアグラがこの世に登場したのは1998年の春。バイアグラは登場するなり、多くのマスコミや口コミでそのすばらしい評判が伝播し今では多くの男性と女性の人生を変えてきたED治療薬です。

バイアグラは、最初は狭心症の薬として開発がされていたものでした。1990年代前半。イギリスにあったファイザー・サンドウィッチ研究開発と呼ばれるファイザー社の研究機関でバイアグラの主要成分であるシルデナフィル(sildenafil)研究開発がされていました。目的はEDの治療薬としてではなく狭心症の治療薬を開発する為です。

しかし、幾度となく臨床試験や研究を繰り返すも狭心症の治療薬としてシルデナフィルは効果的ではなく、このままの研究することはできないと臨床試験の中止を決定しました。その際に参加していた被験者から余ったシルデナフィル錠を回収しようとした時、被験者の多くがなかなか返そうとしませんでした。担当者が理由を問うと、服用することで勃起を促進する作用があったことが分かったのです。この副作用が思わぬ発見となり、狭心症の治療薬ではなくEDの治療薬としての研究が進められバイアグラとして販売されることになったのです。

こうして、バイアグラの有効成分であるクエン酸シルデナフィルには、EDを改善する効果があることが判明し、1998年1月には、画期的な新薬として発売されることになったのです。発売当初は、夢の薬とまでいわれたバイアグラは、瞬く間に世界中で話題になりました。

しかし、バイアグラの薬の特徴や、併用禁忌の薬があることも知らずに、ニトログリセリンなどの狭心症治療薬を服用している男性が、個人輸入で手に入れたバイアグラを服用し性行為をした際に、腹上死をしてしまう事故が何件か起こってしまい、ニュースなどでも大きく報道されました。これがきっかけで日本人の意識の中にバイアグラは危険という印象が大きく残ったのです。この様なことは看過できないとバイアグラは異例の速さで審査が進み、アメリカで販売された翌年の1999年には日本の厚生省の製造承認がおり3月23日にファイザー社から医療機関に販売がされました。この審査スピードの異例さは、他の外国で開発された医薬品が日本の厚生省に承認を得るまでに10年以上かかることからも理解できるでしょう。

この様にバイアグラは現在では日本各地の医療機関で処方されいて、多くのEDにかかっている方の人生を変えている薬です。ただ、今でもインターネットや個人輸入などでも多く取り扱いがされているため、それらのルートを通して手に入れている方もいらっしゃいます。

しかし個人輸入などで取り扱われているED治療薬の半数以上は偽物であり、例え本物であったとしても、薬の特徴や、併用禁忌の薬などの知識なく服用することはとても危険です。手に入れたいと思われるのであれば専門のクリニックを訪れ、薬に対する正しい理解のもと、正しく利用しましょう。